人の話、聞けてますか?②
「人の話、聞けてますか?①」の続きです。
私は、4人兄弟の2番目に生まれました。
上には兄、下には妹が2人います。
父は会社員、母は専業主婦。
周りは田んぼばかりの田舎で、兄と虫取りをしたり、庭で虫を捕まえたりとのびのび育ちました。
子供が4人もいるから、母は大忙しです。
祖母は私が小さいときに亡くなり、父は家事に協力するようなタイプでもなく、本当に大変だったと思います。
そんな中で、私がばんやり覚えているのは、母に怒られながら何か言いたいことを我慢しているシーン。
母は普段のスキンシップは多い方ではありませんでしたが、怒るとものすごくエネルギッシュな人でした。
母との関わり=怒られているとき=何か我慢をしている苦しい状態
私の中で、こんな関連付けが無意識的にできてしまっているのです。
なので、そもそも私の中でコミュニケーションに対してよいイメージがありません。むしろ恐怖すらあります。
人の話を聞くこと=我慢しなければならないこと
だから、私にとって人の話を聞くことは苦しいことです。
でも意識的には、人とコミュニケ―ションをとりたいし、相手の話を聞きたいわけです。
だから一生懸命勉強して人と関わろうとしてきました。
看護師の仕事に興味があったのも、人と関わるイメージが強くあったからだと思います。
大学時代はたくさん本を読んだり、多くの人とのかかわりを積極的に作りました。
コミュニケーション論、話し方、聞き方、雑談のしかた、人と関わるにはどうしたらよいのか?心のこと、海外のこと、地域のこと、いろんなことに参加し視野を広げようとしました。
しかし、考えれば考えるほど、進もうとすれば進もうとするほど、心がストップをかけてきました。
関係性に対する恐怖、コミュニケーション対する苦しいイメージが根本的に拭い去れないのです。
私はだんだん気分の上り無気力になっていきました。
人と関わるモチベーションを生み出せず、ひきこもるようになってゆきました。
つづく