大人になったの?
好きなことを思いっきり好きだ!という。
そんなことが難しいと思ってしまった話。
忙しいことにかまけて、好きなことをしなくなったのは、いつからだろう。
私は、絵を描くのが好きだった。
小学生の頃は、放課後ひとりになっても夢中で描いていた。
本を読むのも好きだった。
ファンタジーの世界にのめり込み、夜更かしして母に怒られたこともあった。
自然に触れ合い、生き物と遊ぶのが好きだった。
真夏の太陽の下でも時間を忘れて、土をこねたり虫を捕まえたり。
好きなことをしてる時、集中している。観察して、微妙な変化に心を研ぎ澄ませる。昨日のあったことや明日のことなんてどうでもよくなる。
そんな感覚、いつの間にか忘れてしまった。
本が好きだったはずなのに、最近読むのは世間で売れたものとか、人との共通の話題になりそうなもの。
「自分の好き」の基準が死んでしまった。
だから、話そうと思っても感情がのらない。表情が動かない。「しゃべんなきゃ、つまらないとおもわれたくない」でしゃべってる自分は最高につまらない。
仕事が忙しいことが口癖になって、置いてきた心がどれくらいあるんだろう。
こんな大人ばかりじゃ、世の中つまらないよね。