山道
こんにちは!
早いものでもう11月も下旬。
今年もあと1か月ですね。
寒さも深まり紅葉の時期。
先日、父と母と私で高尾山に登ってきました。
昨年母と妹が高尾山に行った話を聞いてから、ずっと気になっていたのです。
都内は自然が少ないので山の木々が恋しかったのと、親子で出かけることがほとんどなくなってきたので良いコミュニケーションのきっかけにもなると思いました。
私の父は若いころ登山が趣味で、よく山に登っていたそうです。
母は最近膝の調子が悪かったらしく、すこし心配でしたが、晴天にも恵まれ無事に登頂してきました。
気軽に登れると思いきや侮ることなかれ。
山は山でした。
登りはまだ整備された道で良かったのですが、くだりは本当に山道でした。山肌に沿った細い道は、片側が転んだら下まで転げ落ちてしまうくらいの急斜面でした。
倒木をまたいだり、うまく足場を確保しないといけないような環境は神経をつかいます。
正直、こわい!!
さすがに山登りに慣れている父はすいすい、「え~、いやだぁ」と言いながらも母もしっかりした足取りです。
私は腰が引けて膝が痛くなりました(笑)
普段の安定した道が当たり前ではなかったことを思い知らされました。
昔の人はこんな道を行き来していたのか。
ただ外を歩くだけでも、常に危険と隣り合わせで、いつ怪我や死が訪れるかわからない。
現代社会の安定性を手に入れるためには、人類の長い試行錯誤があったのでしょう。
昔の人と今の人では生きる感覚が全然違うんだろうなぁ。
感覚を研ぎ澄まして生きることが当たり前だったんだろうなぁ。
今の世の中、特に日本は、どっちかというと感覚を麻痺させている人が多いと思います。
現代日本で生活していたら、命の危険を感じることって稀だと思います。
死が身近ではない感覚。
それって幸せなことなのでしょうか?
そんなことを感じ考えながら歩いた道のり。
平らな道路に到着して一安心したのは、私が現代人だからなのでしょう。
父も母もたくましいなぁ。
人も自然もいろんなことを教えてくれます。
自分が受け取る心さえ準備できれば。
また山登りしたいです。
いつかは海もぐりにもチャレンジしてみたいです。